思い通りにならないとすぐに怒る・泣く子どもがスッと落ち着く対応策
こんにちは!子育てアドバイザーacoです。
思い通りにならないことがあると「わあああ~~」と怒ったり泣いたりする子。何を言っても聞いてくれなくて落ち着くまで大変ですよね。今回は、そんな時に子どもがスッと落ち着く対応策についてご紹介していきます。

思い通りにならない…泣き叫びママの提案にはすべて「イヤ!」
ある日の夕方。
外遊びをしていたママとその子どもの3歳の男の子。暗くなり、帰る時間になったので、ママが使っていたおもちゃを片付け始めました。すると男の子は「勝手に片付けないで~~!!わああああ~~~」と大泣きしてしまいました。
「もう暗いからおしまいなのよ」「じゃあ、あと一回遊んだら終わりにしよう?」ママは片付ける手を止め、優しく諭しますが、男の子は聞く耳を持たず、怒りと涙で顔をぐしゃぐしゃにしたまま。ママの提案にすべて「イヤだ!!」を繰り返しています。
泣いている子どもがスッと落ち着く対応は?
■気をそらせて泣き止ませる
その時そばにいた私は、まず気をそらせて泣き止ませようと、こう声を掛けました。
「あっ!お月様が心配して見に来たよ!」
この日は風が強く、ちょうど雲の隙間から、月が見えたところでした。すると男の子はいったん泣くのをやめ月を探します。さらに「○○くんが泣いてる、心配だな~って見に来たね」「大丈夫?って声が聞こえたよ」と言うと男の子は月をじっと見つめ、耳を澄ませます。
■気持ちに共感
泣き止んだタイミングで、「もっと遊びたかったよね」と気持ちに共感しました。すると「うっうっ…」と泣きそうになりながらもうなずきます。共感したことで、この人は気持ちをわかってくれると思ったようで、やっと私の話に耳を傾けるようになりました。
■自分で決められるよう選択肢を与える
そこで「どうしたいか3つの中から選んでね。○○くんが自分で決めていいのよ。」
「このまま帰る、もう一度出して自分で片付ける、もう一度出してあと一回遊ぶ」
と、大人の言う通りにするのではなく、自分で決められるよう選択肢を与えるようにました。
すると男の子の涙は引っ込み、真剣に考えて
「ぼくライトを持ってるの。ライトをつけていっぱい遊ぶ!」と言ってきました。
…手ごわい!(笑)でもいい発想!
「それはとてもいい考え!すごいな!でもライトのところしか見えないと、おもちゃがなくなってしまうよ。たくさん遊ぶのは、お月様じゃなく太陽が見ている時にしようね。」
「この3つから決めてね。
このまま帰る、もう一度出して自分で片付ける、もう一度出してあと一回遊ぶ」と、再度仕切り直します。
すると男の子はおもちゃを元にもどしもう一度遊んだら、自分から「おしまいにする」と言ってすんなり帰っていきました。
思い通りにならないとすぐに怒る・泣く子への3STEP
このできごとのように、思い通りにならないとすぐに怒る・泣く子どもがスッと落ち着く対応策は
1・気をそらして泣き止ませる
2・気持ちに共感する
3・選択肢を提案し、自分で決めさせる
この3つのステップが有効です。
気持ちが落ち着いたら自分で行動を決めていきます。これを繰り返すことで、思い通りにならない時に、自分の頭で選択肢を考え選べるようになっていきます。そうすると泣いたり怒ったりすることも減っていきます。
もちろんママには甘えすぎてしまい話が聞けない時もあるかもしれません。「毎日こんなこと、していられない!」というのもよ~くわかります。
毎回はできなくても、でもできる時にこの対応をしていくだけでも、子どもは気持ちの整理の仕方を知ることができます。
思い通りにならないことも自分で考え行動できる子へ
根気のいるやりとりですが、親に言われた通りにするのではなく自分で考え行動できるようになるために、とても大切な関わり方だと思います。

うちの子どもたちはもう小学生。こんなふうに泣いていたころが懐かしいです。
子どもたちは、昨日から期待と不安でいっぱいの新年度を迎えました。今までたくさんのことを自分で決め解決してきた子どもたちなので、「どんなクラスになっても、あなたなら大丈夫」と言って送りだしました。帰ってきたらゆったり気持ちを緩められるよう、たくさん甘え受け止めてあげたいと思います。