ママ友いじめを招いた集団心理…トラブルを防ぐために気をつけたいこと

仲間はずれ、無視、悪口、既読スルー…。多くのママが経験しているママ友トラブル。あんなに仲が良かったグループがどうして?
ネット上やテレビ番組などメディアでたくさんのママ友いじめの話が取り上げられるのを見るたび、多くの親子と関わってきた元保育士の私は、「なんでそうなってしまうんだろう…」と疑問に思っていました。
そんな矢先、私の友人がママ友トラブルに巻き込まれ、つらい経験をしました。話を聞いて感じたのは、トラブルの発端となったママ達は最初は悪気はなく、「子どもを守ろうとしただけだったのだろう」ということでした。
今回はいつの間にかママ友いじめの加害者になってしまうことのないよう気をつけたいと感じたことをお話しします。

子どもの同士のケンカで、仲良しだったママ友関係に亀裂が

・はじまりは子ども同士のケンカ
私の友人の子どもは小学生のAちゃん。幼稚園からの友達のBちゃん、Cちゃん、Dちゃんとは、小学1年生でも同じクラスになり、仲良くしていました。

4人のママ同士も仲が良く、頻繁にランチにも行く仲だったそうです。
小学校に慣れ、子どもたちの緊張が解けた頃、AちゃんとBちゃんは些細なことでケンカになることが多くなりました。どちらかというとAちゃんの気が強く、Bちゃんが言い負かされることが多かったようです。

・子どもから話を聞いてママたちも…
そのようなことが続き、Bちゃんは自分のママに「Aちゃんにこんなこと言われてイヤだった」とグチをこぼすようになりました。CちゃんやDちゃんもそれぞれ自分のママに「今日もBちゃん悲しそうだったよ」と話をすることがあったようです。


そこでBちゃん、Cちゃん、Dちゃんのママは、Aちゃんのママにそのことを伝えました。
Aちゃんのママは、まずAちゃん自身に状況を確認。するとAちゃんにも言い分があること、ケンカをしてもいつも最後は仲直りしていることなどを知りました。そしてそのことを3人のママに報告しました。


しかし3人のママは納得せず、「相手を傷つけることをしているんだから、Aちゃんをきちんと叱ってほしい」と言われたそうです。そこで、「Aにもこんな言い分があって…。これからは優しい言葉で伝えようって話をしたんだ」と伝えると、その場は納得してくれたのですが…。


その後、顔を合わせるたびに、3人のママからAちゃんの性格について注意されるように。気まずくなり会うことが減ると、ラインで「子どもにも私たちにも謝ってほしい」という内容の長文が届くようになったそうです。

ママはいつでも子どもの味方が◎

Aちゃんのママは当時、「もともとは3人ともすごく優しくていい人。こんなに責められるなんて、娘を叱らなかった自分が悪かったのかな」とすごく悩んでいました。でも、私は彼女の行動は間違っていないと思いました。
園や学校では、子どもにとって「挑戦」がたくさん! 

集団生活では苦手なことや友達とのトラブルもあります。だからこそ親はいつも子どもにとって安心できる存在でいることが必要。子どもの話をたくさん聞き、「がんばったね」「大変だったね」と励ましてあげてほしいです。保育士の立場から見ても、彼女は子どもの気持ちに寄り添えるステキなママだと思ったのです。

わが子の言い分だけを鵜呑みにしないで!

また、子どもは家と外では様子が違うことが多いです。家では大人しい子が外ではハキハキしゃべっていたり、外ではしっかり者の子が家ではすごく甘えん坊だったり…。


そして人にされてイヤだったことは話すけれど、自分の失敗はあえて言わないこともよくあるのです。
だからこそ、子ども同士のトラブルが起きた時は片方の話だけを鵜呑みにせず、両者から話を聞いて、子ども同士の普段のやりとりを観察することや、園や学校の先生に様子を聞くなどして、冷静に状況を見極める必要があると思います。

解決するのは子ども自身、ママではありません

そして、子どもはケンカを繰り返しながら、「この言い方は相手が不快に感じる」というのを学んでいる最中。
もしAちゃんがママにキツく叱られて、友達に自分の気持ちを伝えることをやめてしまったら、コミュニケーションの仕方が分からないまま大人になってしまうかもしれません。

その場をおさめるためだけに、親が強制的に解決しても、親が見ていないところで同じことが起きたとき、対処ができないでしょう。


だから、子ども達は時間はかかっても自分で考え解決していくことが大切だと思います。
このとき、親ができることは、厳しく叱ることではなく、Aちゃんママががしたように「次から優しい言葉で伝えてみたらどうかな」などと、今後仲良くする方法を一緒に考えることだと思います。

ママ友いじめの根源は正義感?集団心理の怖さ

その後、仲の良かった4人のママたちは3対1の状況になってしまい、距離をおくように。子どもたちも次第に一緒に過ごすことがなくなっていきました。


友人は「ママ友たちと離れて、やっと純粋に娘の気持ちと向き合えるようになった」と話します。トラブルの最中は、娘の友達に対する言動にいつもひやひやして親子関係もギクシャクしていたそうです。
ずっとつらそうにしていた彼女の顔に笑顔が戻り、私もとてもホッとしました。

彼女をこんなにも追い詰めてしまった原因は、3人のママだけで子どものトラブルに関する善悪を決め、それがグループの中で絶対的な正解になり、「仲良しのAちゃんママにもわかってほしい!」という正義感にあったのではないかと思うのです。


もともとは、Aちゃんママにイヤなことをするつもりはなく、自分の子どもを守ろうとしただけ。ママたちは子どものために日々一生懸命だからこそ、トラブルになってしまうことがあるのだと思います。

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「これが正しい!」という決めつけが、集団心理の影響でさらに気持ちを大きくさせて、1人を傷つけてしまうことになったのだろうと感じる出来事でした。

ママ友同士がお互いの違いを柔軟に受け止められるように

ママ友グループで過ごすのは楽しく一体感が心地よく感じます。
また、今まで私たちは、学校の決まりや仕事でのルールやマニュアルがあり、それと違うやり方をしている人に指摘をするのは、「必要なこと・よいこと」として過ごしてきました。


けれど、子育てはそうはいかないもの。
子どもの性格や家庭環境はひとりひとり違うから、いろいろな考え方、その子にあったやり方があるのは当たり前のこと。ママ同士は、「みんなと違ってもok!」「そんなやり方もあるんだね!」と、お互いの違いを柔軟に受け止められるといいなと思います。

この考えが多くのママに広まって、ママ友トラブルでつらい思いをする人が減るように、願いを込めてこの記事を書きました。


子育てする中で一番身近な存在のママ友。お互いが助け合える関係でいられるよういつも柔軟さや思いやりを忘れずにいたいですね。

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