年長さんママパパ必見!入学後につまずきがちな2大要素と今できる準備
3学期、年長児はいよいよ卒園間近となりましたね。
『そつえんまであと〇日』という日めくりカレンダーを作って、卒園の日を指折り数え、1日1日を大切に過ごしている園も多いのではないでしょうか?
「小学校でちゃんとやっていけるかな?」と不安に思っている親子もいるかもしれませんね。そこで今回は、元幼稚園教諭として、そして小学生の子をもつママとして、入学後につまずかない3学期の過ごし方についてお伝えします。

小学校入学後につまずきがちなこと
小学校入学後につまずきがちなことは大きく分けてふたつあります。
ひとつは生活面のこと。小学校では、子どもだけでの登校から始まり、ほぼすべての身の回りのことを自分でします。幼稚園の時よりもやることが多かったり、身支度にかけられる時間が短かったりして、入学後に苦戦する子がいます。
もうひとつはメンタル面のこと。幼稚園の先生と小学校の先生では、子どもとの距離感が違います。幼稚園の先生は、ひとりひとりの子どもに合わせてアプローチをしていますが、小学校では、先生の話を子どもが正しく受け取って行動できることが大切になります。その違いに戸惑い、苦手意識をもつ子もいます。
また、授業中静かに席に座っていることや、自由な時間の少ないこと、慣れない環境にストレスを感じたり、不安になったりする子もいます。
年長の3学期に意識したいこと
幼稚園と小学校の生活の違いを想像すると、親としてはちょっぴり心配になってしまいますね。でも、大丈夫です!
3学期の今の時期から準備しておくことで安心して小学校入学を迎えることができますよ。
生活面
■幼稚園生活やお出かけの時やっておこう
幼稚園生活やお出かけの時、自分のことは自分でする習慣をつけておきましょう。特に以下の4つをチェック。
・自分の荷物は自分で持つ
・自分で荷物の準備をする
・配布物や汚れものを自分でカバンから出す
・ハンカチとティッシュを持ち歩く
今まで親がやっていた場合は、「もうすぐ小学生だからこれからは自分でしようね」と伝えて、なるべく手を貸さないようにしていきましょう。できたら「これでばっちりだね!」と ほめてあげてくださいね。
■おうちで練習しておこう
・通学路の確認をしよう
どんな道をとるのか、通ってはいけない道、困った時助けを求められる場所(交番、お店など)も合わせて確認しましょう。
・着替えや食事のスピードアップ
小学校では休み時間の間に体操服に着替えます。そのため、素早く着替える練習をしておきましょう。ボタンなどの少ない、着替えやすい私服を用意しておくことも大切です。
小学校の給食はおよそ20分程度ということが多いです。心配な場合は時間を計って食事をしてみるといいと思います。また魚が苦手で給食が進まない…という子どもも多いので、いろいろな食材を食卓に出し慣れておくことも大切です。
・立って靴をぬぎ履きする練習
小学校ではたくさんの子が昇降口を利用するため立って靴の脱ぎ履きをします。自宅で練習しておくと安心です。
・名札のつけはずしや傘を畳むこと、ヒモを結ぶこと
名札に使用する安全ピンの取り扱い、傘をくるくる丸めて畳むこと、縄跳びを結んだり、汚れものを袋に入れてしばったり…できないと困る場面があります。少しずつ練習しておきましょう。
・道具の使い方を確認しよう
そのほか、ハサミやのり、セロテープやホチキスといった文房具、お箸の持ち方など、道具の使い方を確認しておきましょう。
メンタル面
■自分の気持ちを言えるようにしよう
困った時、先生に伝えることができる、友達にイヤなことをされたら「やめて」と言えるようにしていきましょう。そのためにおうちでできることは、普段から子どもの気持ちを汲み取り過ぎず、きちんとした文章で話すよう促すこと。
例えば、子どもが不注意でなにかを壊した時、状況がわかっていても子どもが自分から説明し謝れるよう待ちます。子どもから何も言ってこなければ「どうしたの?」と聞きます。「壊れた」と答えたら「どうして壊れたの?」と聞きましょう。子どもが「手が滑って落ちたの、わざとじゃない」と答えたら、親が「そっか、わざとではないけど手が滑って落として、壊してしまったのね」とまとめます。
そうすると自分のしたことをどのように言葉にすればよいか、子どもに伝わります。そこで改めて、1から自分で説明させて確認するのもいいと思います。
小学校では先生の目が届かないところでいろいろなことが起きるので、きちんと説明できることはとても大切です。友達との関わりでも、「〇〇だからやめてね」ときちんと理由を話せることでトラブルが起きにくくなります。
■甘えを受け止めよう
小学校に向けて、少し緊張するこの時期、お家では甘えが強くなる子も多いと感じます。親としては「もう小学生なのにこんなに幼くていいのかな…」と思ってしまうかもしれません。でも実は、1年生になってもまだまだ甘えることは多いです。
慣れない環境でがんばるためにも甘えることは必要ですので、たくさん抱っこやスキンシップをしてあげてほしいと思います。
前向きな言葉をたくさんかけよう
3学期少しずつ準備を進めていくことで、笑顔で入学式を迎えられるはずです。生活面、メンタル面といろいろな準備がありますが、ひとつひとつできることを増やし、「できたね!さすが小学生!」とほめていってほしいと思います。
なにより子ども自身が小学校に楽しいイメージを持つことが大切。前向きな言葉をたくさんかけていきたいですね。