外ではいい子なのに、家で 癇癪 をおこす子…育て方は?

祝卒園! もうすぐ小学生…!

この春、わが家の末娘はこども園を卒園し、もうすぐ小学生になります。

あっという間に、幼児のママでなくなってしまった寂しさでいっぱいのアドバイザーacoです。

でも、ここまで育てるのに、本当に本当に苦労しました(笑)。

さて、今回は外ではいい子、家では盛大に 癇癪 をおこす、うちの娘の子育てのことをつづっていきます。

娘と同じように「内弁慶」のお子さんは、多いのではないでしょうか。

「お兄ちゃんと同じがいい」背伸びばかりしていた未就園の頃

話はさかのぼり、こども園に入る前のこと。

ものごころついた時には、なんでも3歳上のお兄ちゃんと同じようにやりたがるようになりました。でも娘には難しいことばかりで上手くいかず、キーっとなることが多くありました。

ママとしてはそんな姿がもどかしく、年相応の遊びをあたえるのですが、ほとんどやろうとせず…。

お兄ちゃんと同じことをしては失敗し、いつもイライラしている様子がありました。

そしてずっと気になっていたのは、娘は甘えるのがとてもヘタということ。

0~2歳の間にたくさんスキンシップや抱っこをして育てることが、その後の自立、心の安定につながります。だからたくさん甘えて欲しいと思っていたのですが…。

娘の場合お兄ちゃんの影響が強く、1~2歳児らしくべったり親に甘えることは本当に少なかったです。

「お兄ちゃんが遊んでいるなら私だって遊ぶ。抱っこなんてしない!」という意地を感じました。

入園後に知った「素直に甘えること」

ママと離れても平気なしっかり者

3歳になり、こども園に入園。

ママと離れても、娘は平然としていました。

泣く子がたくさんいる中、しっかりと先生の話を聞いて行動していました。

慣らし保育の期間、午前中に降園すると「もっと遊びたかったのに!」と私に怒るほどでした。

仲良しのお友だちが先生に抱っこされていて…

そんな娘が大人に素直に甘えられるようになったのは、入園後しばらくたったころでした。

娘の仲良しのお友達が、朝登園渋りで泣くようになりました。

それを見た娘は「○○ちゃん、泣いて先生に抱っこしてもらってた。」と私に話しました。

そこで私は、「そっかあ。イヤなことがあったら泣いてもいいんだよ。先生やママになんでも教えてね」

と答えました。

すると…

「えっ!泣いていいの?!」とびっくりした様子の娘。

そして、その翌日からなんと

「ママと離れたくないの…」と、朝めそめそ泣くようになりました。

そして先生に抱っこしてもらい私が見えなくなると…ケロッとして遊びだすのでした(笑)。

年相応の遊びと甘えることで心が穏やかに

しばらく朝泣いて先生に抱っこしてもらう日々を過ごすうちに、私にも素直に甘えることが増えてきました。

「ぎゅ~ってしてからいこうね」とハグすることも日課になり、「抱っこして」と自分から言うこともできるようになりました。

またこども園では、年齢に合った遊びのみが用意されているので、どの遊びもしっかりやりとげることができます。それまでは、やりたいことが全然上手くいかないことばかりだった娘にとって、それはとても嬉しいこと。

お兄ちゃん中心の背伸びばかりだった世界が、同い年のお友達とゆっくり過ごすことでガラリと変わりました。

日に日に娘の心が穏やかになっていくのを感じました。

がんばりすぎる性格が裏目に出て 癇癪 をおこすように

でも娘が穏やかな日々は長くは続かず…。

年少の終わりくらいから、家に帰ると「わあ~っ」と泣いて怒るようになりました。

友だちが遊べない日だった、好きなお菓子がなかった、積み木が崩れたなど…

なにかちょっとしたイヤなことがあるタイミングで

「ママ!ママ~!ママ~~~!」「ママって言ってるでしょ!」「あ”ーーーーーー!」と叫びます。

抱っこしても反り返るし、問題を解決しようとしても話を聞きません。

それなのに「ママーーーーー!」とすがってくるのです…。

そして一定時間泣くとケロっとして、いつもの娘に戻ります。

こちらの方はすっかり疲れてしまいます。

それなら「そっとしておけばいい」と思うかもしれませんが、

わが子がギャン泣きしてる時間は、母親にとってとても苦痛な時間です。

そして離れて見守ろうとしても、すがってくるので、放っておくわけにもいかないのです。

癇癪 の原因は、外で一生懸命過ぎること

そのことでこども園の先生と話をしましたが、園では 癇癪 をおこすことはなく、むしろ優等生。

いつも笑顔で、どの活動も一生懸命やり、困っている友だちを助けることも多いとのことでした。

癇癪 を起すようになったのは、こども園で発表会がある時期でした。

まだまだ幼い年少組の中で、きっちりやろうとし過ぎる娘には大きなストレスがかかっていたようなのです。

年中、年長になっても友だちとトラブルが多かった時期、運動会の時期、発表会の時期、卒園式の練習など…

緊張やストレスのある時期には、決まって家で 癇癪 をおこしていました。

癇癪 をおこす子への向き合い方

「家で発散して親に甘えているから、外でがんばれる」

これはとても大切なこと。

家で安心できす、こども園で他人にあたってしまう状況よりずっと健全な状態です。

家庭は子どもの心の安全基地である必要があります。

「ママがしっかり受け止めているから、本当にいい子に育ってるよ」

辛くなるたびに身近なママ友にこのように励ましてもらっていました。

その言葉に何度も救われながら娘と関わっていましたが、

毎日 癇癪 をおこし、八つ当たりのように感情をぶつけられるのは辛いものがありました。

そこで娘に少しずつ伝えてきたのは、以下の3つです。

伝えたこと①「怒らないで言おうね」

まず、なにかイヤなことがあった時、親に伝えるのはいいことだとお話しました。

でも「怒って言わずに言葉で話そうね」と伝えました。

そのために、癇癪 をおこした時には、落ち着いてから、なにがイヤだったのか、どうしたらよかったのか、娘自身の言葉で話せるように聞くようにしました。

「わからない」と言うことも多々ありましたが、その時も「そうか、わからないけど、イヤな気持ちだったのね」とそのままの気持ちを言葉にして代弁します。

そして「怒るんじゃなくて、そうやってお話しようね」と伝えるようにしていました。

伝えたこと②「モヤモヤしたら抱っこしてあげる」

癇癪の理由をヒアリングしていくと、娘自身も「原因はわからないけどモヤモヤする」のだとわかってきました。

大人の言葉でまとめると、緊張やストレス、疲れから感情の制御ができなくなってしまうということです。

そこで、「そんな時はいつでも抱っこしてあげる。抱っこすると心がポカポカするよ。だから叫ぶ前に、”抱っこして”って言おうね。」とお話しました。

それからは、癇癪 をおこした時には「ママはどうすればいい?」と聞くようにしました。

言葉で言えた時には抱っこして「よく言えたね」と褒めていきました。

伝えたこと③「怒られるとママだって悲しい」

①、②と同時に伝えていったのは、「あなたに怒られると、ママだって悲しいんだよ」ということです。

癇癪をおこしたときに「ママ大っ嫌い!」と言ってしまうことは、よくありますよね。

娘も感情に任せて言ってしまうことがあって…

その時は「本当に嫌いなのね?」と聞きかえしました。すると「違う~~~~」と言ってさらに大泣きしました。

「違うなら2度と言わないで。本当の気持ちをお話しようね」と真剣に伝えました。

ひどい言葉や怒りの感情をぶつけられるのは、ママだって辛い。ママは神様じゃない。

いくらあなたのことが大好きでも、それをされると、とても疲れてしまう。

このことは何度もお話してきました。

癇癪 をおこしていた娘の3年間の成長

この数年間で、何度もこの3つのことを伝えてきました。

少し理解してくれたと思ったらまた振り出しに戻り、また少し成長しては戻り…を繰り返してきました。

でも、年少~年長までの3年間を振り返ってみると、確実に娘は成長しています。

自分で自分の機嫌を整える意識がついた

毎日のように癇癪をおこしていた娘が、今どうなったかというと。

今は、モヤモヤしてくると「なにか食べたい」か「抱っこして」と言うようになりました。

その時、お腹が空いていれば、おにぎりなどの軽食を食べて落ち着きます。

抱っこをすると「元気が出たよ!ママ、ありがと~!」とお礼を言ってくれます。

時々まだ 癇癪 をおこしてしまうこともあるけれど、それでも「さっきはごめんね」と謝ってきてくれます。

少しずつだけど、自分の機嫌は自分で整える意識が、確実に育っています。

そして叫ぶ・怒る以外の方法で人に頼ることを覚えてきています。

これからも伝えていきたいこと

がんばり屋の娘だから、外でキャパを超えるほど一生懸命になってしまうのはこれからも変わらないと思います。

小学校に行ったら今まで以上になる可能性も…。

だからといって「もっとがんばりたい!」「もっとみんなの役に立ちたい!」

娘のこの前向きな思いを止めることは、可能性をつぶしてしまうことになると思います。

娘はまだ、自分自身がどこまでできるのか…キャパを作っている最中。「ここまでしたら疲れる」「ここまではがんばれる」というのは、親が決めることではなくて、自分で模索しながら知っていくしかないことです。

だから、私はこれからも

自分がイヤなことがあっても、人に強く当たってはいけない

いつでも周りの人に頼ったり、甘えたりしていい

これを年齢に合った話し方や対応で伝えていこうと思っています。

安心できる環境の中で、少しずつ

自分を大切にしながらも、自分のしたいことに向かってがんばれる子に育っていってくれるといいなと思います。

これからもずっと応援してるよ♡

がんばり屋で 癇癪 をおこしてしまうお子さんと、そのパパやママに、この記事が少しでもお役に立てれば嬉しいです。

子育てアドバイザーaco

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