外遊びで伸びるたくさんの力!体力面だけじゃないすごい効果とは

少し風は冷たいものの、日中太陽が出るととても気持ちの良い季節。こんな気候のときは、子どもに外遊びをいっぱいさせたいですね。
外遊びは体力向上以外にもたくさんの嬉しい効果があるのを知っていますか? 今回は子育てアドバイザーとして学んだことや子育ての経験から、外遊びで伸びる力についてお伝えします。

体力面だけじゃない!外遊びで伸びるたくさんの力

外遊びでは、室内よりもたくさん身体を動かすので、子どもの体力アップ、ストレス発散に効果的! そして、それ以外にもたくさんの力を伸ばします。

遊び方は無限大!創造力や発想力、コミュニケーション能力がUP

その場所にある遊具や自然物を使って工夫して遊ぶことで、創造力や発想力が養われます。子どもの発想力はすばらしく、同じ遊具で遊んでいても、遊び方は無限大。今日はすべり台が電車のレールになっていたのに、数日後にはお店屋さんになっていたりします。このようなごっこ遊びはその場にいる人との共通認識ややりとりが必要になることが多く、コミュニケーション能力も鍛えられます。

できるまでがんばる集中力や根気強さ

鉄棒、ブランコ、ジャングルジムなどの遊具は、できるようになるまでケガをしないように集中して繰り返し取り組みます。砂のお山作りや泥だんご作りなどのあそびは、根気強く取り組む力や集中力も鍛えられますね。

自然や季節を感じ知的好奇心や感性を育む

また季節の移り変わりを感じたり、風や植物や水や砂などの感触を感じたり、生き物と出会ったりして、知的好奇心や感性を刺激します。

どんなふうに遊べば伸びる?具体的な外遊びのエピソード

わが子達が小さい頃も毎日のように外遊びに連れていきました。たくさんの時間を公園で過ごしいろいろな遊びをしましたが、良い経験になっているな~としみじみ感じたエピソードを紹介します。

「貸して」「いいよ」だけじゃないやりとり

息子が2歳児の頃、公園で仲良くなった同い年の女の子がいました。
女の子は魅力的な砂場道具を持ってきていました。初めは別々に自分の道具で砂遊びをしていましたが、だんだんと女の子の道具が使いたくなった息子。何度か「貸して」とアプローチしたものの貸してもらえず、考えた末に、自分のブルドーザーのおもちゃを渡して、「それ、貸して」と言ったのです。すると女の子は快く自分の道具を貸してくれました。

協力してひとつのものを作り上げる

また別の日、2人は同じ砂場で遊び、一緒にバケツに砂を入れていました。小さなスコップのため、すごく時間がかかります。途中からはひとりが大きなスコップを使って砂を集め、もうひとりは小さなスコップでその砂を入れるようになりました。その後、2人で相談して葉っぱを拾い集め、バケツの砂の上にトッピングしていきました。
できあがった後の会話で、息子は「スープ」を作っていて、女の子は「ケーキ」を作っていたことがわかり、親同士笑ってしまったのですが、それでも協力して工夫しながら同じ作業を一緒にできていたことがすごいなと感じた出来事でした。

ほかにも2人は、秘密基地を探して公園中を歩き回ったり、永遠とブランコに乗って立ちこぎをマスターしたり、泥だんごを並べたり木のみを集めたりしてお店屋さんごっこをしたり、いつもの同じ公園で本当にいろいろな遊びをしていました。
こうして公園で過ごした時間が、創造力、発想力、根気強くやり抜く力、集中力、コミュニケーション能力、知的好奇心 など、息子のさまざまな能力を伸ばしたと感じています。

口出しは最小限に!ゆっくりじっくり遊びを見守る

外遊びで子どもの能力をのばすために、子どもが自分で考え自分で行動する、主体性を発揮することが必要です。そのためには危険なことを止める以外は、なるべく親は口出ししないこと。子どものすることは、大人からみたら遠回りに見えることもたくさんあります。でもその試行錯誤している時間こそが遊びの醍醐味で、その経験一つひとつが子どもの能力を伸ばします。

親はゆっくりじっくり待つ姿勢でいて、子どものしていることを観察し、感じていることを推測し、できたことや新しい発見を一緒に喜べるといいですね。また、遊びが盛り上がっている時や集中している時は、できるだけ途中で中断しないよう、帰る時間を少し遅くするなど柔軟に対応できるといいと思います。

親は子どもの心の安全基地

外遊びをしていて上手くできない時、友達とケンカした時、予想外の出来事が起きた時、子どもはひっくり返って大泣きすることがあるかもしれません。遊び疲れてぐずったり「ママやってー!」と頼ってくることもあるかもしれません。そんな時は親の出番です。いつでも自分を見守ってくれていざという時にはには助けてくれる親がいるからこそ、子どもは安心して伸び伸びいろいろな遊びにチャレンジできます。
親は子どもの“心の安全基地”として、口や手を出さず、見守っていきましょう。

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