集団に馴染めない! 問題児 だった息子を変えた日々の関わり方

「ママどこにも行かないで!」家でも後追いが続く

2歳児クラスに進級することなく保育園を辞め、家で過ごすことになった息子。

( 前編はこちら。集団に馴染めない息子 保育園では問題児!)

しばらくは家でも不安定さが続きました。

後追い、癇癪、場所見知り人見知り…。

「もうママはどこにもいかないよ、ずっと一緒だよ」

と言葉で伝えても、

「また保育園に預けられるのではないか」

と心配だったのだと思います。

けれど数カ月たつと安心したようで、表情が明るく変わってきました。

息子の思うがままに過ごす日々

それからは朝自分で着替え「公園行こう!」と毎日催促するように。

公園では砂遊び、遊具、虫探し、ボール、ストライダー、息子のしたい遊びについて回ります。

息子は集団生活は苦手だったけれど、したい遊びを自分で見つけて発展させていくのは大得意。

やりたいことへの集中力は、大人も感心するほどでした。

暑い日も寒い日も風の強い日も毎日公園へ。

もはや「公園のぬし」のようになっていて、体力的にはかなりしんどかったのですが(笑)

息子が生き生きと遊び、毎日を笑顔で楽しむ姿がとても嬉しい日々でした。

幼稚園では大活躍?!

翌年4月、年少組から幼稚園に入園することが決まりました。

それまではプレにも行かず相変わらずのびのび好きなように過ごしました。

そうしているうちに保育園の頃の記憶は薄れ、自然と幼稚園入園を楽しみにするようになりました。

子どもの自主性を大切に保育する園を選んだこともあり、幼稚園では息子らしさを存分に発揮!

「次々遊びを見つけてみんなを引っ張ってくれます」と先生に褒められることも。

年中以降は苦手だった集団活動も始まりました。

でも小さかったころと違い、先生の話を聞いて活動内容を理解した上で、興味を持てるように。

嫌がることは一切ありませんでした。

それどころか率先して活動に取り組む姿が。

幼稚園に入ってからの様子を見ていると、保育園で問題児だったことがウソのようです…!

問題児 だった息子に必要だった対応

小さなうち、どの子もやりたいことができないことが大きなストレスになるのは同じです。

でも、多くの子は大人が用意した目の前のことに興味がうつりかわります。

だから小さな子どもたちでも、先生の楽しい関わりにより集団行動が成り立っています。

でも息子は、人一倍自分のやりたいことへの意思と集中力が高い子どもでした。だから小さなうちは、みんなと同じことがするのがすごく苦手だったのです。

経験を重ねて、興味の幅が広がり、大人の話を理解できるようになると、集団活動も息子の「やりたいこと」へと変わりみんなの先頭に立つほどになりました。

やりたいことに夢中で取り組み、良いところを伸ばす。その自信と満足感が息子を成長させたのだと思います。

その子の良さを見つけて認めよう

私がもし保育士でなかったら、このことに気づけず、どれだけ悩んでいただろう…と思うと苦しくなります。

みんなと同じことができないことで、自分自身や子どもに劣等感を抱き、その子にしかない良いところを見逃してしまうのではないかと思います。

そして「早く集団に慣れて欲しい!」と思い叱ったり無理に集団に入れるなど突き放したりしてしまったかもしれません。

そうなってしまうと、子どもは安心感や満足感を得られないまま育つので、「我慢する力」が育たず、その後もますます集団に馴染めなくなってしまいます。

私の場合は不器用な性格のため仕事を辞める選択しましたが、子どもにしてあげられること、すべきことは1人ひとり異なりますよね。

環境だけでなく、親の関わり方ひとつでも子どもの姿が大きく変わってきます。

もし今、子どもが集団生活に馴染めず困っているママやパパがいたら、お子さんの良いところを一緒に見つけていきながら、その家庭でできる一番の方法を一緒に考えさせてほしいと思います。

あんふぁんWebで掲載された記事はこちら↓

集団行動が苦手な子どもでも大丈夫?元保育士が入園前に伝えたいこと | あんふぁんWeb (living.jp)

~子育て学び広場にこあいを応援してくれる方へお願い~

ホームページに表示される広告をポチッ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です