「きょうだい喧嘩」上の子だけを叱るのはNG!親が押さえるべき3つ

繰り返すきょうだい喧嘩にイライラ…つい上の子ばかり叱ってしまうことはありませんか?
今回は元保育士の立場から、きょうだい喧嘩で上の子を叱ってばかりいることのマイナス面、2児のママである私がしてきた上の子へのフォロー方法をお伝えします。

きょうだい喧嘩で上の子を叱ってばかりだとどうなる?

きょうだい喧嘩はどちらにも言い分があります。それはわかっていても、上の子の方が力が強かったり、下の子はまだ言葉が通じない年齢だったりすると、上の子への注意が増えてしまいますよね。
大騒ぎになるのを止めるため、ケガをさせないため、親としては上の子をガマンさせて止めざるを得ない場面が多々あります。でも上の子を叱ってガマンさせてばかりだと、こんなことも。

親の言葉を受け入れてガマンし続けた結果
保育園に勤務していたころ、友達のものを取ったり、すぐに叩いたり、癇癪を起したりする子がいました。気になって家庭での様子を聞いてみると、下の子になんでも譲っているお姉さんなのだそうです。そしてわかってきたのは、家では親の言葉を受け入れてガマンはしているけれど、納得はしていなく、ママやパパは自分のことより下の子を優先すると思い込んでしまっていたようです。


親との信頼関係が崩れてしまった結果、家庭では気持ちを出さず、園でうっぷんを晴らすようになっていました。その後、家でも園でもその子の気持ちに寄り添って関わっていくようにすると、少しずつ落ち着いてきました。
上の子ばかり叱ってしまうと、この例のように「親は自分の気持ちを分かってくれない」と感じて、親子の信頼関係が崩れてしまうことがあるので、注意が必要です。

普段からの上の子へのフォローを大切に

とはいえ、自分が親になってみて、一日に何度も繰り返し起きるきょうだい喧嘩への対応がどれほど難しいか実感しました。毎回丁寧に対応できる余裕はとてもなく、わが家の3歳差の兄妹も、その場を早く収めるために兄だけにガマンをさせてしまうことが多々ありました。
そこで、上の子との信頼関係を崩さないために、普段からのフォローを大切にすることにしました。具体的には以下の3つです。

ひとりでじっくり遊べる場所の確保

下の子はなんでも上の子のマネをしたがります。悪気はないのですが、上の子にとっては邪魔になることも。なので、上の子がひとりでじっくり遊べる場所や時を確保することにしました。


特に細かいおもちゃ、組み立てるおもちゃ、人形でストーリーを作って遊ぶ時など、じっくり取り組む遊びをしている時には、下の子のおやつタイムにしたり、部屋を分けたりして工夫をしました。

イヤだった気持ちに寄り添う言葉かけ

それでもやっぱり、下の子がおもちゃを取ったり、ルールを守れないことがあります。そんな時に「まだわからない年齢だから仕方ないよ」「イヤだと思っても叩いたらいけないよ」ということを、上の子に伝えるのはもちろんですが、「邪魔されるのはイヤだよね」と、まず気持ちに寄り添うようにしました。
ガマンしなければならない時も、親が「あなたが譲ってくれてるの、わかってるよ」というメッセージを伝えることで、気持ちに余裕が生まれると思います。

いつも配慮してくれることへの感謝の言葉かけ

上の子は普段から下の子のことを気にかけ、配慮しています。でも「これだけは邪魔されたくない」という時には怒って喧嘩になってしまうこともあるのだと思います。だから、普段から配慮してくれていることに目を向け、優しく接している時に「いつもありがとね」と感謝の気持ちを伝えるようにしています。


このように普段から声をかけていると、喧嘩をした時につい上の子を叱ってしまうことがあったとしても、「いつも優しくしているのを、見てくれているのだな」と安心できると思います。

喧嘩もするけど仲良しを目指そう

2人の子どもを育てながら、「きょうだいは友達とは違って遠慮なしにぶつかっていける関係だから、思いっきり喧嘩をするのは仕方のないことだ」と感じています。そしてずっと一緒にいる親が、時には感情的に叱ってしまうのも仕方ないことだと私は思います。


だから私たち親は、子どもたちがたくさんきょうだい喧嘩をすることや、それを叱ってしまう自分を、気にしすぎて落ち込まないようにすることも大事だと思います。


「喧嘩をしないきょうだい・叱らない親」ではなく「ケンカもするけど、気持ちを素直に言い合えて理解し合える家族」を目指すのはいかがでしょうか。そのためには、親子の信頼関係を崩さないように、普段から上の子に配慮し、気持ちに寄り添い、感謝の気持ちを伝えることを大切にしていくことが大事だと思います。

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