冬休み明け「幼稚園行きたくない」を防ぐために!今すぐ押さえるポイント
冬休み明けの幼稚園、子どもが「行きたくない!」と言い出さないかちょっぴり心配ですね。
今回は私が幼稚園教諭をしていた経験から、年明けに登園しぶりをする原因と3学期の幼稚園の様子、楽しむためのヒケツをお伝えします。
年明けの「幼稚園行きたくない」の原因は?
■冬休みは楽しいイベントが盛りだくさん
冬休みはほかの長期休み以上に楽しいイベントが盛りだくさん。
クリスマスにはサンタさんからプレゼントをもらい、家族や友達とパーティーを開くことも。年末年始は保護者の仕事が休みの家が多く、旅行や帰省する場合もありますね。また大晦日には夜ふかしをしたり、お正月は親戚と会ったりしてにぎやかな時間を過ごすこともあると思います。
そんな楽しいイベントが続くと、日常生活に戻るのに抵抗を感じてしまうのは、大人も子どもも同じです。
また親戚など大人に囲まれて過ごしていると、みんなにかわいがられ尊重してもらうことばかり。対等な関係の友達よりも、大人の中にいる方が居心地がいいと感じてしまうこともあるかもしれません。
■夜ふかしをして生活リズムが乱れがち
年末年始は生活リズムが崩れがちです。
子どもは生活リズムが崩れたら正常に戻るまで1週間はかかると言われていますから、元のリズムを取り戻せないまま登園の日を迎えてしまうこともあります。また寒さからくる冷えや、ごちそうを食べる機会が多いことから胃腸の疲れが出てくることも。
子どもは、寝不足や胃腸の疲れなど体調面に不調があると、気持ちも不安定になってしまいます。そのため甘えたい気持ちが強くなり、「幼稚園に行きたくない」と言い出すことがあります。
そうならないためにも、できれば登園の1週間前から生活リズムを取り戻せるといいですね。寒い時期ですが、日中は外遊びをして身体を動かすことで食事が進み、夜はぐっすり眠れます。
3学期の幼稚園、クラスの様子は?
3学期には幼稚園でも楽しいことがいっぱいあることを伝え、期待感をもたせておくことも大切です。
■新年のあいさつと冬休みの思い出 報告合戦
3学期にどのクラスでも聞こえてくるのが、「あけましておめでとうございます!」という元気なあいさつ。普段の「おはようございます!」とはまた違い特別感があって、子ども達はうれしそう。
また、先生に冬休みにあったできごとを報告する声であふれます。「サンタさんから、こんなおもちゃもらったよ!」「うちのパパ、サンタさん見たんだって!」「夜中におでかけして初詣に行ったんだよ!」「〇〇県のおばあちゃんちに行ったよ!」などなど…。先生の驚く顔が見たくて、子どもたちは目を輝かせて報告します。
まるで報告合戦のような状況で、先生としては耳が忙しいのですが、とてもうれしく楽しい時間です。
また、冬休みの思い出をひとりひとりみんなの前で発表したり、印象に残ったことを絵に描くといった活動をすることがあります。
冬休みに楽しいことがあったら「先生や友達に話すのが楽しみだね」と声かけをしておくといいですね。
■餅つき大会や伝承遊びが盛り上がる
1月には餅つき大会やカルタ大会をする園も多いですね。
また、めんこ遊びやけん玉、福わらい、コマまわしなど、お正月にぴったりの伝承遊びを用意しています。伝承遊びは、得意不得意関係なくどの子も楽しめるものが多いです。夢中になって遊んで友達同士で盛り上がる姿も多く見かけました。
冬休みにもカルタ遊びなど身近なもので伝承遊びに触れて、3学期にする遊びへの期待感を高めておきましょう。
■マラソンや縄跳びの活動がある
3学期にはマラソンや縄跳びなど身体を元気に動かす活動をたくさんします。個人練習のほか、友達と競うことで、楽しく上達を目指します。
得意な子は喜んで行いますが、中には苦手意識をもっている子も。あまりにも劣等感を感じてしまうと、登園しぶりの原因になることもあるかもしれません。
そこで、普段から子ども達には「すぐに上手にできなくても大丈夫。がんばることがステキなんだよ」ということを伝えておいてほしいと思います。マラソンや縄跳びなどは、とにかく意欲的に進んで練習することが上達のポイントです。
冬休みには、体力を落とさないように体を動かす遊びをし、マラソンや縄跳びの練習をしておくといいと思います。
慣れ親しんだ友達や先生と過ごす最後の数か月
3学期は、慣れ親しんだクラスの先生や友達と過ごす最後の数か月です。
これまでケンカが絶えなかったクラスでも、この時期になるとお互いのことを理解し、意見を言い合ったり譲り合えたりできる関係ができあがってきます。先生にとっても、子どもひとりひとりとの信頼関係ができあがり、より充実した保育ができる時期といえます。
年少の子は年中へ、年中の子は最高学年の年長へ、年長の子は小学生へ向けて仕上げの時期でもあります。
そんな3学期、イヤがらずに登園し楽しい時間を過ごせるといいですよね。冬休みの過ごし方に気をつけて元気いっぱいに新学期を迎えてくださいね!