入学までに「ひらがな」をマスター!わが家の取り組みと気をつけたこと
「小学校入学までにひらがなの読み書きができるようにしておきたい」と考える保護者が多いと思います。でも、「どうやって教えたらいいの?」「通信教育や習い事は必要?」と悩むことも。そこで、今回は入学までにひらがなをマスターしたわが子の取り組みを紹介します。
トイレやお風呂にひらがなポスター
娘が4歳のころ。絵本や図鑑などを見ていて文字を意識している様子だったり、街の看板の文字を「あれはなに?」と聞いてきたりと、文字を興味をもち始めたタイミングで、ひらがなを読む練習をスタートしました。
まずはトイレやお風呂など、子どもが見やすいところに、「ひらがなポスター」を貼っておきました。すると、「これはりんごの“り”」など、絵のヒントを頼りにいくつかのひらがなが自然と読めるように。
お風呂では、「これな~んだ?」とクイズを出しながら少しずつ読み方を教えました。初めは自分の名前や家族、仲良しのお友達の名前の文字から始めると、スムーズに覚えていきました。
背中や手の平に書いた文字を当てる遊び
ひらがなポスターがある程度読めるようになったら、レベルアップ。手や背中にひらがなを指書きし、なんの文字か当てるクイズを出します。
初めは「し」や「つ」「く」など簡単な文字から。慣れてきたら「お」や「あ」など少し複雑な文字も。「今度は難しいよ~できるかな?」と声を掛けると、「絶対わかるもん!」とはりきって、一生懸命文字を読み取ろうとしていました。子どもにも、親の手のひらや背中に指でひらがなを書くクイズを出してもらうことで、楽しく練習できました。
お気に入りのワークを購入
鉛筆でひらがなを書く練習には、市販のワークを1冊購入しました。書店には、書きやすい文字から並んでいるもの、文字を書く前の運筆からスタートできるもの、しりとり形式になっていて知育要素のあるものなど、いろいろなワークが並んでいましたが、わが家では「子どもが気に入ること」を重視。当時大好きだった「ディズニープリンセス」のワークを選び、たくさんのかわいいシールに大喜びしていました。
鏡文字などミスは気にせず好きなように
幼児期は多くの子が文字を左右逆さまに書く「鏡文字」を書きますが、娘も同様でした。でも鏡文字は左脳の発達とともに直ってくることが多いため、間違えを細かく指摘せず、好きなように書かせていました。
小学校でもひらがなの書き順や形をひとつひとつ勉強するので、就学前は正解のハードルを下げて楽しく取り組むことを重視。「最後までできた!」「文字を書くって楽しい!」と思えることを大切にしていました。
家族や友達、幼稚園の先生とお手紙交換
急に文字が上達したのは、6歳ごろ。仲良しの友達から毎日のようにお手紙をもらうようになってからです。「私も手紙を渡したい!」という目標があるため、難しい字にも一生懸命取り組みました。初めは「ママ書いて」と言ってきて、それをなぞり書きするように。その後は、「ママ、お手本書いて」とリクエスト。私が書いたお手本を見ながら、自分で書くようになりました。
小学校で黒板を写す練習もバッチリ!
この「お手本を見ながら書く練習」が、実は重要なポイント。その理由は、小学生になると黒板の字を書き写せなければ、授業で困ってしまうから。特に最初は連絡帳を書く時に時間がかかり苦労する子が多いそう。家庭で親の字をマネして手紙を書く練習をしておくと、黒板の字を見て手元のノートに書く練習に繋がると思います。
当時、「自分で考えて書きなさい」と言わずに、何度もお手本を書いてあげてよかったと感じています。
たくさん数をこなして自信がついたら、自分で文章を考えて文字を思い浮かべてお手紙を書けるようになりました。そうすると「ママは見ないで!」と言われてしまったので、ちょっぴり寂しかったです(笑)。
習得は個人差あり!ゆったりと見守り楽しくひらがな練習を
娘がひらがなを読む練習を始めたのは4歳ごろ、5歳を過ぎると少しずつ読み書きができるようになり、ひとりで手紙が書けるようになったは6歳を過ぎてからです。この間、あまり教えこまず、子どもの興味に合わせてひらがなに触れていきました。ひらがな習得の時期は個人差があり、娘のように少しずつ覚えていく子もいれば、興味をもった時に急激に上達する子もいると思います。
親が一生懸命ひらがなを教えすぎて子どもがイヤになってしまった…という声もよく聞きます。「書き順は覚えていなくてもOK」「形がいびつでもいいんだよ」というように、細かいことは言わず、子どもがやる気になった時に楽しく練習するのが、ひらがなマスターへの近道かもしれません。
「いずれ必ず書けるようになるから大丈夫」と信じて、できるようになったことをひとつひとつほめながら、ゆったりと見守っていくことが大切だと思います。