ママの言うことは聞かない!意地っ張りな娘のひらがな習得法

先生の言うことは素直に聞けても、ママにはつい意地を張ってしまう…そういう子は多いのではないでしょうか?
うちの4歳の娘は典型的なそのタイプ。そんな娘が、はりきってひらがな練習を始めたものの、私の助言をまったく聞かないという困った事態に。
今回はそんな意地っ張りな娘がひらがなを習得するまでのことをお伝えします。

 

文字に興味を持った時が練習の始め時だけど

今から数か月前、3歳の年少クラスだった娘が、子ども園の帰りにふと友達の名札を指さして、フルネームで読み上げました。
「読めるようになったの?」と聞くと「うん!」とニッコリ。
仲良しの友達の名前に使われているひらがなは読めるようになっていて、だんだんと街の看板の文字にも興味を持ち始めました。
そこで赤ちゃんのころ読んでいた短い文章の絵本を引っ張りだしてきて娘に見せると、たどたどしくも読み上げ、「ママ、自分で読めるよ!」と得意気に聞かせてくれ、とても感動しました。
このとき、ひらがなに興味を持った今こそ、書く練習をスタートしたいと思ったのですが…日々忙しく時間が取れず先送りになってしまいました。

いざ練習を開始すると助言を全然聞かない

そんな中、新型コロナウイルスの影響で子ども園が休園に。年中の4月を迎えても自宅で過ごす日々が続きました。
わが家の上の子は小学2年生なので、毎日宿題がどっさり。
お兄ちゃんのマネが大好きな娘も「勉強したい!」と言い出したので、この機会にひらがなプリントに取り組むことにしました。

私なりに「娘が達成感を持てるように」と考え、初めは簡単な「し」や「つ」のプリントを用意。
すると娘は「これじゃない!わたしの名前に使われている“あ”の字が書きたいの!」と、いきなり難易度の高い文字を要求してきました。
「じゃあまず、これをなぞって」と練習させようとすると、なぞる部分を無視し、いきなり自分で書くので、当然うまく書けません。
私が「ここからこう曲がって…」と手を取って教えようとしても、「わかってるからいいの」と聞く耳を持たないので、お互いイライラ。

ほぼ毎日お兄ちゃんと一緒に机に向かうものの、プリントに空白があるままでも自分の気が済むと、「終わった~」と言って次のページに進んでしまいます。
全部やるように注意すると「いいの!」と険悪ムードに。
そんな調子でいっこうに上達しない娘にもどかしさを感じながらも、ケンカにならないよう、口出しせず好きなようにやらせることにしました。

友達にきれいな手紙を書きたい一心で話を聞くように

そんな娘が急に変わったのは、近所の友達との手紙交換がきっかけでした。
同い年の友達と毎日のようにお互いのポストに手紙を入れていたのですが、友達はママの書いた字をなぞっているため、とても読みやすい字でした。
一方娘は自分で書くことにこだわっていたので、うまく書けず、あちこちに書いて、順番もちぐはぐ。それでも、しばらくは楽しく手紙交換を続けていたのですが…。
ある時、友達の親子が、娘の目の前で娘からの手紙をあけて読もうとしました。「え~と…これはなんて読むの?」と何度も聞かれ、相手が戸惑っていることに気づいた娘。
それからは「きれいに書きたい」という思いが強くなったようで、ママのお手本をなぞって書いたり、助言を聞き入れたりするようになり、急激に字が上達したのです。

焦らなくても子どもの意思に任せて大丈夫

その後しばらくは「ママ、お手本書いて」と助けを求めていましたが、自分でプリントからお手本の文字を探すようになり、だんだんと自分で書けるようになってきました。

今振り返ると、練習をはじめたときは、順序よくきちんとプリントを進めるように注意していましたが、すべてをその通りに進めなくても大丈夫だったようです。娘なりのやり方で、字の書き方を覚える前に必要な「運筆(うんぴつ)」と言われる、筆の運びの練習ができていたと感じています。
その期間があったからこそ「きれいな字を書きたい」と思えた時には、準備ができていて上達が早かったのだと思います。
結果、あれこれ教えたい気持ちをこらえて、本人の意思に任せて見守ることが習得の近道となりました。
今はまだ、文字が左右逆になってしまうことがあります。それでも指摘はせず、娘が自分で気づくまで待とうと思っています。
小学生になって改めて書き順を習うので、幼児期のひらがな練習は、ゆっくり楽しくでいいのだと思います。

それにしても、意地っ張りな娘とは、これからもぶつかることが多々ありそう(笑)。
遠回りしたり失敗を繰り返したりする姿は、もどかしく感じることも多いけれど、子どもを信じて焦らず見守っていきたい、そんなふうに思えた出来事でした。

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