子どもの絵や工作どうほめるのがいい?「上手」より大切な声かけの“3つのコツ”

子どもが描いた絵や園から持ち帰ってきた作品、どうやってほめていますか?「上手!」「すごい!」という声かけは子どもにとって実はよくない!?と聞いたこともあるかもしれません。今回は子育てアドバイザーとして学んだことから、子どもの絵や作品に対してどんな声かけをしたら子どもに良い影響を与えられるのか、お伝えしていきます。

「上手」「すごい」とほめると評価を気にするようになる可能性も

子どもが一生懸命描いた絵や作った作品は、「上手!」「すごい!」と褒めたくなるのが親心ですよね。でもよく考えてみると「上手」や「すごい」は評価の声かけになります。こういった声かけをされ続けていると、絵や工作は評価を受けるものという認識になってしまいうことがあります。自分より上手なきょうだいや友達がいた時、「自分なんて…」と劣等感を感じて苦手意識をもつことにもつながりかねません。

もちろん親が心から感動した時であれば素直に「上手!」「すごいね!」など伝えていいと思います。でも、子どもに絵や工作を好きになってもらうために声かけをするなら、ちょっぴり語彙力不足かも。ぜひこれから紹介する伝え方を意識してみてください。

子どもが絵や工作を好きになるにはどんな声かけをするといい?

子どもの絵や工作に対して声をかける時のコツを3つお伝えします。

好きなところを具体的に伝える

子どもの作品の中に「好きだな」「いいな」と感じるところを見つけて伝えましょう。「この赤がはっきりしてていいね」「この形珍しくておもしろい!」など、ちょっとしたことでかまいません。好きなところや気になるところを具体的に言ってあげると、子どもはよく見てくれたと感じうれしい気持ちになります。また部屋に飾って家族でコメントをしながら眺めるのもいいですね。子ども自身も、自分の作品が好きになれるでしょう。

楽しい気持ちに共感する、意欲をほめる

上手い、下手は関係なく製作の楽しさを味わえていることが一番大切。その気持ちがあれば、意欲的に取り組むことでどんどん上手になっていきます。「絵を描くのって楽しいよね」「作品が完成するとうれしいよね」という感じで、親もその気持ちに共感してあげられるとよいですね。できれば子どもの時に作った作品やよく描いていた絵の話をしてあげましょう。絵や工作が苦手だったという人は、「楽しんでできる○○はすごいな」と子どもの意欲をほめてあげるといいですね。

過程を質問する・ほめる

「ここはどうやって描いたの?」「こんな難しい作り方、よくできたね」と作品を作る過程を質問したりほめたりするのもいいですね。子どもは得意気になって作り方を説明してくれるはず。小さなこだわりや努力した部分に気づいてもらえたら、次はもっとすごい工夫をしてみよう、また細かなところもがんばろうと思えるはずです。

好きや楽しいが能力を伸ばす! 作品を一緒に楽しんで

親からのアドバイスは最小限で

子どもの絵や作品は、「もっとこうしたらいいのに」と思うところがあるかもしれません。でも、子どもは成長過程。園の先生が教えてくれた方法や自分の知っているやり方で、工夫しながらその時できることをして楽しんでいます。

絵や工作は自由な発想で取り組むからこそ楽しいもの。ゴールを決めて上手にやらなきゃいけないと思うと、楽しくなくなってしまいます。子どもの能力を伸ばすのは好きや楽しいという気持ちです。親はなるべく口出しせず、子どもならではの可愛らしい作品を楽しむスタンスでいられるといいですね。ダメ出しはせず、アドバイスも子どもから質問されたときのみにしておきましょう。

自分らしさを認められる子に

絵や工作が幼児期からはじまり、教育現場では創作活動の場面がたくさんあります。劣等感を抱えその時間が苦痛になってしまうのはもったいないですよね。子どもの作品で親自身が好きなところ、楽しんで取り組んだ気持ち、作る過程に注目した声かけをして、人と比べることなく自分らしい創作活動を楽しめる子に育っていってくれたらうれしいですね。

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